大塚耕平・民進党代表
立憲民主党は協議を断り、民進党・希望の党だけが合併
民進党の大塚耕平代表が4月2日に「新しい民主党」「新党」の結成を呼びかける文を発表。翌日、次のような声明を出した。
「民主主義と国民生活を守るために『中道的な新しい党』『新しい民主党』を結党し、民主主義を重んじる同志の結集を呼びかけることとなったことを受け、全国幹事会・地方組織代表者会議(4月1日)終了後に、立憲民主党の枝野幸男代表、希望の党の玉木雄一郎代表に、電話にてその趣旨をお伝えし、まずは挨拶をさせていただきました。
本日(4月3日)、増子輝彦幹事長から、立憲民主党・福山哲郎幹事長、希望の党・古川元久幹事長に、同趣旨をお伝えし、正式に党首会談の開催を要請いたしました」
その後、立憲民主党が協議を断ったために、民進党はとりあえず希望の党との合併を目指し、増子輝彦「民進党」幹事長と古川勝久「希望の党」幹事長との間で話を進め、大塚耕平・代表と玉木雄一郎「希望の党」代表は4月9日に会談し、新党をつくることで一致した。
希望の党・玉木雄一郎代表
永田町を長く取材するジャーナリストは次のように語る。
「そもそも希望の党が分裂する道は決定的といえました。希望には三つのグループがあります。一つは玉木氏を担ぐ主流派。もう一つは玉木代表と代表選を争った大串博志・衆院議員が率いる党内左派グループ。もう一つが、元みんなの党で『次世代の党』にも属した松沢成文・参院議員が率いる党内右派グループ。この三党で分党する話がありました。
大串グループは民進党に行き、松沢氏は保守色の強い党をつくり、玉木氏は中道的な党を遺すという構想です。ところが、今回の協議で松沢氏ら保守系議員以外はみな民進党と合併するという話になったのです」