モノ言う投資家に便乗して儲ける方法

《モノ言う投資家に便乗する6銘柄》 ※株価などのデータは2月20日時点 ●帝国繊維[東証1部・3302] 現在株価 2037円 売買単位 100株 PER 18.45倍 PBR 1.18倍 消防ホースなどの消防用設備、消防車および繊維製品の製造、販売などを行う。2位株主のスパークスによる買い増しも期待され、3月下旬の株主総会に向けて思惑先行の株価形成が予想される。本業の収益力は文句なしの強さで、円高抵抗力も抜群 ●GMOインターネット[東証1部・9449] 現在株価 1933円 売買単位 100株 PER 26.16倍 PBR 5.09倍 レンタルサーバー提供など企業のネット環境整備が本業。ネット証券も傘下に持つ。香港籍の投資ファンド「オアシス」がコーポレートガバナンスの改善を提案。買収防衛策の廃止や役員報酬体系の見直しなどを要求。現在、5%超の株式を保有している ●パソナグループ[東証1部・2168] 現在株価 2371円 売買単位 100株 PER 92.26倍 PBR 4.58倍 GMOインターネットに株主提案した投資ファンド「オアシス」が5%程度のパソナ株を保有し、経営効率化プランを提案。南部靖之代表による独自の経営路線を否定するもので、対立を予想する声が多い。これを受け、パソナ株は年初来高値を更新 ●アルパイン[東証1部・6816] 現在株価 2184円 売買単位 100株 PER 31.74倍 PBR 1.02倍 アルプス電気によるアルパインの完全子会社化についての手法や条件に対し、「オアシス」が異議を唱えている。反対を発表後、アルパイン株は上場来高値を更新。今年12月26日に上場廃止予定だが、統合比率の見直しなど波乱が予想される ●日本ペイントHD[東証1部・4612] 現在株価 3705円 売買単位 100株 PER 35.45倍 PBR 2.51倍 筆頭株主として4割近い株式を保有するシンガポールの塗料大手ウットラムグループが取締役6人を受け入れるよう株主提案を行った。これを受け、日本ペイント株は直近高値水準まで急騰。今後はウットラムによるTOBに進展する可能性も ●スパークス・グループ[東証1部・8739] 現在株価 304円 売買単位 100株 PER 22.69倍 PBR 3.77倍 日本株を中心に運用する独立系資産運用会社。今年6月に設立30年を迎える和製ヘッジファンドの先駆的存在。独自の運用ノウハウに定評があり、機関投資家などが顧客。1月に3Q決算を発表し、3Q時点で55%の増収、120%の増益と業績は絶好調 【大神田貴文氏】 株式評論家。国内大手証券会社などを経て、現職。マーケット情報に精通しているだけでなく、個別企業の裏情報も知る事情通。金融、経済政策にも強い 取材・文/モノ言う投資家取材班
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