平昌オリンピック、スキージャンプ会場を夏場に訪れてみたら……

 初めまして、的場雄一郎と申します。  東京で会社員として働いている一方、5年前から海外旅行の魅力にハマってしまった30歳です。シフト勤務で休みの融通が効くため、長めの連休を取って、あまり観光地化されていない地域やマイナーな場所へ旅行しています。  今回は2月25日に閉幕式を迎えたものの、いまだに熱狂冷めやらない平昌オリンピックの開催地韓国・平昌に、昨年5月に訪れたときの話です。
平昌スタジアム

平昌スキージャンプ台とサッカー場。この日はKリーグ1部の試合が開催されていた

平昌のジャンプ台にはサッカー場や風力発電施設が

 今回の平昌オリンピックでは4つの金メダルをはじめ、計13個のメダルを獲得。冬季オリンピックのメダル獲得数を更新するなど、日本勢の活躍が目立ちました。  その一方で、屋外競技で風に悩まされた競技もありましたね。そう、スキージャンプです。平昌は風力発電の設備も置かれているほど、風が強いことで知られる場所です。そのため、スキージャンプに中断や延期が相次いで話題になりました。
平昌スキージャンプ台

JMPA代表撮影(榎本麻美)

 そんなジャンプ競技場ですが、サッカースタジアムとしても使用できることをご存知でしょうか。ジャンプの着地地点が天然芝になっており、サッカーコート一面分の敷地が確保されています。  韓国の国内リーグであるKリーグに所属する江原(カンウォン)FCが2016年8月からホームスタジアムのひとつとして使用しており、物珍しさから現地を訪問しました。  現在はソウルから高速鉄道が走っていますが、当時は未開業で現地への交通手段はバスしかありません。渋滞に巻き込まれ、スタジアム最寄りの横渓(フェンゲ)バスターミナルまで3時間。  バスターミナルの近くにオリンピックのメインスタジアムがあるのですが、訪問当日は建設中で周辺は閑散としていました(平昌オリンピックと名乗っていましたが、途中の平昌バスターミナルや高速鉄道の平昌駅はメインスタジアムの最寄りではありません)。  バスターミナルからタクシーに乗り、メインスタジアムを横目にジャンプ競技場へ到着。目の前にサッカーのピッチがあるのに奥はジャンプ台。その異様な光景は事前に現地の写真を見ていたとはいえ改めて驚きました。
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平昌オリンピックのジャンプ競技場に行ってみた!
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