これまでビジネスシーンにおける平服といえばスーツでした。ところが、クールビズ、ウォームビズといった季節施策によって服装のスタンダートは変化し、スーツではなく「ジャケパン」に注目が集まっています。
春夏・秋冬など、季節に応じて雰囲気が変わるジャケパンはビジネスファッションの平服として最適です。
そんなジャケパンでは、上下の生地が異なるスーツみたいに、上はジャケット、下はパンツというコーデが選ばれています。なかでも、パンツで私がオススメするのは「ウールのスラックス」です。
チノパンではなくスラックスを合わせるからこそ、スーツに比べ見劣りせずパリッとしたカジュアルに映るのです。近年ではチノパン&ジーンズを許容する企業まで出てきていますが、私のオススメはほとんどの企業で使えるスラックスです。
「クールビズ=ノーネクタイ」という印象はいまだに強いかもしれません。しかし、ウインドブレーカーに代表されるスポーツ素材を応用した機能性ジャケットなど、クールビズも、サマージャケットが選択肢に入ります。一方、秋冬はジャケットとシャツの間にニットセーターを挟むことで温度調整に加え、印象を明るく見せる効果も期待できます。
スーツがNGなのではなく、必要に応じてスーツを着る時代! これからの時代、スーツとジャケパンの使い分けが求められると私は見ています。
森井良行
<文/森井良行>
【森井良行】
株式会社エレガントカジュアル代表取締役。’79年 千葉県出身。服のコンサルタント、「プロの目線でユニクロも好印象!」をモットーとして、のべ4000人を超えるビジネスマンの買い物に同行。公式サイト「
エレカジ」にて、自身がリサーチしたアイテム情報など随時更新中。上場企業から「営業マンのための印象研修」を請け負っている。