筆者の知人であるドイツ人不動産業者。彼も高級外国人労働者に属する
その次の層は、白人を中心とした高級外国人労働者と、“ローカル”と非産油国や他の国々の人達との間に生まれたハーフ(ダブルとも表現)になります。
この高級外国人労働者は、欧米の大手企業や現地のパートナーと組んで仕事をしている人達が多く、人によっては“ローカル”の給与をしのぐこともあります。ただ、このような高級外国人労働者の数は産油国全体では総じて少ないと言えます。
それと同じくらいの立場にあるハーフ系の湾岸アラブ人は父方、母方どちらかの力が移民であるために弱く、ほかのローカルに比べてネットワークが弱く、社会的な力が半減してしまう傾向にあります。
ですが、純粋な湾岸アラブ人に比べて出世が望めないことがわかっているので、勉学やスポーツに励み、様々な分野で活躍している層といえます。
次に非湾岸アラブ人ですが、こちらはエジプトやイエメン、シリア、ヨルダン、パレスチナなどの非産油国の国民が産油国へ経済移民として働きに出たケースが多いです。
アラビア語や他の言語を話せる彼らは教職や会社での財務、法律、総務を行うホワイトカラーや、レストランのシェフなどの専門性を持った人達が多く見受けられます。
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アブダビのアイスクリーム屋で働くシリア人(左)と筆者(右)
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UAEの蜂蜜屋で働くイエメン人