閉店続く「北レス」。まだ3店舗残るタイ・バンコクの北レスに行ってみたが……

BTSオンヌット駅近くにある平壌アリランレストラン

 中国を中心としてアジア地域に点在している北朝鮮レストラン(以下、北レス)。「北朝鮮の外貨獲得の前線基地」などと評されることも多いが、先日報じたようにここ最近閉店が加速しつつある。  そんな中、まだ3店舗が営業している地域がある。それは、タイの首都、バンコクである。  かつて本サイトでも、昨年2月に『韓国政府による利用自粛要求で話題の「北朝鮮レストラン」、バンコク店に行ってみた』と題した記事で、旗艦店である日本人や和食店も多いプロンポンエリアにある「平壌日の出館レストラン」(記事掲載時の名称は平壌アリランレストラン)に行ったルポを紹介したが、今回はその他の2店、ちょっとマイナーなほうの店舗に行ってみた。  まず一店舗目は、BTSのかつての東の終着駅オンヌット駅から徒歩12分ほど、ソイ8にある「平壌アリランレストラン」だ。この店は、プロンポンにあった店舗が移転したものなのでマイナー店ではあるが期待できる。

ガランとした店内に客は3人

 一般的に、北レスは午後7時半から8時ぐらいからステージショーがある。そのためステージショーに合わせて平日の午後7時半ごろに入店してみた。  がらんとした店内に客は、日本人男性、発音から台湾人と思われるカップルの3人。迎えてくれたのは、南国のタイにおいては悪目立ちしそうなほど色白な北朝鮮の女性店員が席へ案内してくれた。

奥に使われてないステージがあるがらんとした店内で食事をするカップル客

 店内は1階に4人座れるテーブルが10卓。1階の半分くらいのスペースがある2階はおそらく個室があると思われるが電気は落ちている。スタッフは、先ほど出迎えてくれた女性店員と厨房で調理をしている40代半ばくらいの北朝鮮人女性の2人しかいなかった。

壁には北朝鮮絵画が飾られている

 メニュー価格は、今のバンコクの物価で考えても高く、平壌冷麺250バーツ(約840円)スンデ199バーツ(約670円)を注文。「飲み物は?」としつこく聞いてくるので、ハイネケン大瓶180バーツ(約610円)を追加注文した。  かつては、冷麺なども韓国料理店より美味いと言われたものだが、今回出てきた料理はどうにもパンチがない淡白な味で、もはや韓国料理のほうが数段上という状態であった。
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東南アジアにも閉店の波が
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