「ライトレール」に期待懸ける宇都宮市中心部――「タイムリミット」はすぐそこに

日に日に高まる「早期整備」の声

 止まっていた時計の針がようやく動き始めた宇都宮市のLRT計画。しかし、「郊外化」に加えて「建物の老朽化」「店主の高齢化」など、種々雑多な問題を抱える中心市街地の時計の針は止まることなく動き続けている。  活性化には「LRTの早期整備」が不可欠だとする宇都宮市街地。そして、宇都宮ライトレール側も、中心市街地にあたる西側区間では既存鉄道・バスからの乗り継ぎ客に加えて「中心市街地を回遊する買い物客の存在」を採算確保の前提としている。  東側区間の開通後、時計の針を一気に動かして西側区間へと早期延伸することができるのか、そして、少しずつ動いている中心市街地衰退の針へと追いつき、中心市街地復権の追い風とすることができるのか――LRTの早期整備を求める声が日に日に高まるなか、タイムリミットも刻一刻と迫っている。 <取材・文・撮影/佐藤(都市商業研究所)>
都市商業研究所 若手研究者で作る「商業」と「まちづくり」の研究団体。Webサイト「都商研ニュース」では、研究員の独自取材や各社のプレスリリースなどを基に、商業とまちづくりに興味がある人に対して「都市」と「商業」の動きを分かりやすく解説している。Twitterアカウントは「@toshouken
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