ドコモvsソフトバンク! 2大キャリアが参戦するシェアバイクを比較してみた
3:操作パネルの使い勝手
docomoバイクシェアは基本的に小径の電動自転車。操作パネルは時折使用による劣化のせいかボタンが反応しにくいものもあるが、電光掲示板の部分はかなり見やすい。英語、中国語、韓国語にも対応している。
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「HELLO CYCLING」は液晶表示のせいか、日中パネルの文字が見づらいことがあった。バックライトがもう少し強ければいいのだが。
4:自転車の使い勝手
docomoバイクシェアは小径の電動自転車。時折、ブレーキが弱い個体や、タイヤの空気が減っている個体もあり、このへんは安全のためにも改善して欲しいところ。また、利用者数が多いため、バッテリー残量がない自転車も多い。バッテリーについては係員の方が巡回して充電されたバッテリーと交換されているが、これは対応するのも結構大変そうだ。
「HELLO CYCLING」では、「充電可能なポート」というのがポートマップから判別可能だ。自分で充電できるのは結構便利だろう。ただ、まだそのポート数が少ないのが難。自転車は各サービス提供会社によって違うようだが、基本的にはいわゆる「ママチャリ」と呼ばれる軽快車が一般的。
5:ポートの使い勝手
docomoバイクシェアはポート数は多いが、時間帯により自転車の数に大きなばらつきが生じるのが痛いところ。例えば、オフィス街のポートは、就業時間以降、劇的に自転車の数が減ってしまい、逆に都心部からはずれたところのポートが自転車で溢れてしまい、まるで放置自転車が重なっているかのようにかなり散らかった印象になってしまう。近隣住民にとっては迷惑だろう。また、時折ポートにいるにも関わらずGPSの精度が悪いのか、返却可能にならず立ち往生することも。
この点において、「HELLO CYCLING」は、ポート側が「返却可能か」が表示され、指定台数以上の自転車は駐輪できないので、溢れるようなことはない。ただ、別のところで借りた自転車で移動しても、移動先のポートが返却可能でないと、どこに停めることもできなくなってしまう。もっとポート数が増えれば近隣の別のポートも探せるが、現段階では近隣にポートがまったくないことも少なくないため、返したくても返す場所がないなんてことにもなってしまう。ユーザーサイドからすると結構不便だ。
6:料金
docomoバイクシェアは、法人向けプランもあるが、ここでは個人向けプランに絞って比較したい。
docomoバイクシェアの個人向けプランは、1回会員/月額会員/1日パスと三種類の料金形態がある。
1回会員は基本料0円で利用毎に最初の30分150円かかり、30分以降は100円/30分加算され、上限はない。
月額会員は基本料金2000円で、最初の30分は無料。30分以降は100円/30分が加算される。
1日パスは有人/無人の専用窓口でのみ対応可能で、利用料金は1日(当日23時59分まで)で1500円。有人窓口で購入する場合は、専用ICカード発行料で利用料に加えて500円必要になる。
「HELLO CYCLING」はサービス提供会社毎に異なるとされているが、基本的には15分毎に60円が今のところ主流のようだ。docomoバイクシェアと異なり、1日辺りの最大料金が1000円と設定されているのはありがたい。
docomo、SoftBankと2大キャリアが参戦し、日本でも広がりつつあるシェアバイク。今のところ、先行者docomoがリードしている印象を受けるが、この先SoftBankの「HELLO CYCLING」も猛追してくることが予想される。また、独立系の「COGICOGI」なども独自のコンセプトでサービスを提供しており、日本でもシェアバイク市場の競争が激化していくかもしれない。
<取材・文/HBO取材班>
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