都内では頻繁に見かけるようになってきた赤いドコモのシェアサイクル
シェアバイクと言えばなにかと中国の大ブームが話題だが、日本でも都心部に限定されるが徐々に参入する業者も増えてきている。
代表格はこの分野の先駆者とも言えるNTTdocomoのスマートシェアリングだ。港区・中央区・千代田区・新宿区・文京区・江東区・大田区などと共同で行っているコミュニティサイクルを筆頭に、都内のセブンイレブンと提携して店先にポートを設置したり、各地のコミュニティサイクルにシステムを提供するなどして、ポート数もダントツの多さを誇っている。
docomoに続いて、SoftBankもシェアバイク事業に参入している。2016年11月11日から同社がOpenStreetと提携してサービスを提供開始した「HELLO CYCLING」である。
docomoとSoftBankの2大キャリアが参戦して広がりつつあるシェアバイク。その2者を比較してみた。
1:ポート数
ポート数は先行者のdocomoが圧倒的に多い。東京都内6区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、江東区)だけでも2017年1月17日現在で215ポートある。
当初、同社のサービスは各区内で完結し、相互乗り入れができなかったが、2016年に当初から参加していた千代田区・中央区・港区・江東区・新宿区の5区内での相互乗り入れが始まり、2017年1月に文京区がそこに加わり、区すべてのポートで貸出・返却することが可能になると利便性が飛躍的に向上。利用者数も伸び、今では都内であればdocomoの赤いシェアバイクを頻繁に見かけるほどポピュラーになった。
一方、SoftBankの「HELLO CYCLING」は、順次拡大中だが今のところポートマップを見ながら計測してみると、その数は44。これから増えていくことを期待したい。
2:支払い方法
両サービスともに基本的にはクレジットカード決済が前提。docomoバイクシェアは、ドコモケータイ払いでの支払いも可能なほか、1日パスについては、有人窓口で現金払いやSuicaなどのICカードでの決済も可能となっている。
一方、「HELLO CYCLING」は現在、現金・銀行振り込み・ICカードによる電子決済は利用不可。ただし、今後はキャリア決済にも対応予定だという。