西鉄の顔「8000形」いよいよ引退!観光重視に舵を切る西鉄、人気の観光列車は今後どうなる?

観光重視に舵を切る西鉄、その背景には「人口減」

「観光色」を前面に打ち出す改装をおこなった西鉄柳川駅

 西鉄の本線である天神大牟田線は、沿線に多くの観光地を要しながらも、福岡都市圏の急激な人口増加に対応するために長らく「通勤通学一辺倒」というイメージが強かった。  しかし、近年はとくに末端区間(南部)において沿線人口の減少が加速しており、人口増加を続ける福岡都市圏との「南北格差」が拡大。人口の減少が深刻な南部に新たな客を引っ張るべく「観光重視」へと大きく舵を切り始めている。柳川をテーマにした観光列車「水都」はそうした動きのなかで生まれたものであり、それに合わせて西鉄柳川駅の駅舎改築なども実施されている。 ⇒【写真】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=145217

西鉄天神大牟田線(本線)沿線の自治体人口推移。 「南北格差」が深刻となるなか、観光客誘致にも期待がかかる

 人口減少のなか、新たな挑戦へと足を踏み出す九州唯一の大手私鉄・西鉄。  九州の観光列車といえば「ななつ星」や「或る列車」、「ゆふいんの森」などが有名なJR九州のものばかりが注目されるが、今後は西鉄の観光列車からも目が離せなくなりそうだ。

長年に亘って福岡の街を見守ってきた8000形の活躍もあと僅かだ(西鉄久留米駅、久留米岩田屋・屋上庭園より)

<取材・文・撮影/若杉優貴(都市商業研究所)> ※参考(ニュースリリース):柳川観光列車「水都」リニューアル!(西日本鉄道)http://www.nishitetsu.co.jp/release/2017/17_060.pdf 都市商業研究所 若手研究者で作る「商業」と「まちづくり」の研究団体。Webサイト「都商研ニュース」では、研究員の独自取材や各社のプレスリリースなどを基に、商業とまちづくりに興味がある人に対して「都市」と「商業」の動きを分かりやすく解説している。Twitterアカウントは「@toshouken」 ※都商研ニュースでは、今回の記事のほかにも下記のような記事を掲載中 ・ビックカメラAKIBA、6月22日グランドオープン-「AKIBAビックマップ」形成へ高島屋羽田空港店、5月25日閉店-大丸も8月27日閉店、伊勢丹が制した羽田空港の百貨店競争GAP渋谷店、5月7日閉店-GAP日本旗艦店の1つ
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