・オーストリア「フランツ・ヨーゼフ1世〈雲上の女神〉」100コロナ金貨
英名:Austria Franz Joseph I gold Proof 100 Corona 1908 PF63 NGC
’10年4月 $4,887.50
→’17年1月 $28,200 年利82%
オーストリア「フランツ・ヨーゼフ1世〈雲上の女神〉」100コロナ金貨
オーストリア史上最も長く即位した皇帝の治世60周年記念金貨。裏面に「雲上の女神」が描かれている
・チェコスロバキア「1932年10ダカット」金貨
英名:Czechoslovakia Republic gold 10 Dukatu 1932 MS64(NGC)
’13年1月 $7,637.50
→’17年1月 $17,625.00 年利57%
チェコスロバキア「1932年10ダカット」金貨
「馬上で剣を持つヴァーツラフ1世」が表に描かれている。裏面にはチェコのライオンとスロバキアの盾
・イギリス「ジョージ6世 1937年」5ポンド金貨
英名:George VI gold Proof 5 Pounds 1937 PF66 UCAM(NGC)
’07年5月 $4,312.50
→’17年1月 $30,550.00 年利70.8%
イギリス「ジョージ6世 1937年」5ポンド金貨
「英国王のスピーチ」で知られるジョージ6世の金貨「UCAM」はプルーフ(鏡面仕上げ)の最高グレードを指す
・アメリカ「パナマパシフィック50ドル オクタゴナル」金貨
英名:1915-s Panama-Pacific 50 Dollar Octagonal MS65(NGC)
’07年1月 $86,250.00
→’15年8月 $123,375.00 年利18%
アメリカ「パナマパシフィック50ドル オクタゴナル」金貨
パナマ太平洋博覧会の資金調達のために製造された金貨。重量83.59gという大型金貨ということもあって高騰
【1】1オンス以上の大型を狙え!
さまざまなサイズがあるが、1オンス(約30g)は人気。小さなコインよりも高い値がつきやすい
【2】残存枚数10枚以下が吉
理由は需要と供給のバランス。この条件を満たすものは値上がりしやすく、何といっても値下がりしづらい。総発行枚数ではなく、“同じグレード”の残存枚数
【3】総発行枚数1000枚以下は堅い
こちらも需要と供給のバランスから。この条件を満たすものは500万円からの価格帯が多くなるが、値下がりしづらく、大幅に“跳ねる”可能性も高くなる
【4】鏡面仕上げは蒐集家に人気
コインは資産の側面とともに“コレクション”としての一面も持つ。よって、同じコインでも鏡面仕上げ(PF=プルーフ)はその美しさから人気が出やすい
【5】モチーフは男性より女性
希少価値に加え、美しさがものを言うアンティークコイン。皇帝や王様よりも女王など女性がモチーフのコインは美しさがあり、人気につながる
・1982年モナコ「グレース・ケリー大公妃」試鋳金貨
1954年に映画『喝采』でアカデミー主演女優賞を受賞したモナコのグレース・ケリー大公妃の10フランコイン。発行枚数1000枚。裏面には試鋳貨(量産前にサンプルとして作られたコイン)である「ESSAI」の文字が
1982年モナコ「グレース・ケリー大公妃」試鋳金貨
・1902年フランス「エンジェル」100フラン金貨
100フラン金貨というとナポレオンがモチーフになっているものが有名だが、こちらも人気。1878~1906年、1907~1914年と長期にわたって発行されたこともあり、国際的にもよく取引されている
1902年フランス「エンジェル」100フラン金貨
・2017年イギリス「エリザベス2世」5ポンド金貨
今年、女王エリザベス2世のサファイア・ジュビリー(即位65周年の節目を記念する日)を称えて製造された金貨。「DCAM」とは「ディープカメオ」の意で、PCGS社が鑑定したプルーフコインの最上級グレード
2017年イギリス「エリザベス2世」5ポンド金貨
・厳選したコインの多くは年50%も値上がりする
・残存10枚以下の希少コインほど低リスク
・収集家が好む芸術的なコインを狙うべし
【石山幸二氏】
トレーディングリブラ社長。コイン投資スタート後、2年で1億5000万円稼ぐ。著書に『
超富裕層だけが知る資産防衛の裏技 アンティークコイン投資』
【西村直樹氏】
ユニバーサルコインズ社長。コインの購入から売却まで全面的にサポート。著書に『
海外富裕層がやっている“究極”の資産防衛アンティークコイン投資入門』
取材・文/高城 泰 加藤純平(ともにミドルマン) 図版/ミューズグラフィック