「都民ファーストの会」総決起大会で、「東京大改革」と書かれた緑のプラカードを掲げる小池知事と参加者
東京都議会議員選挙(7月2日投開票)が近づく中、「都民ファーストの会」代表の小池百合子・都知事と自民党との対決姿勢が鮮明になっている。6月1日に都内で開かれた「都民ファーストの会」の総決起大会で、最も会場内のボルテージが上がったのは、小池知事の挨拶。自民党離党を報告した瞬間、参加者から大きな拍手が沸き起こったのだ。
知事に続いて一足早く離党した若狭勝衆院議員(東京10区)も登壇、自民党のしがらみ政治からの脱却を訴えた。最後は「東京大改革」の白文字が際立つ緑のプラカードを参加者と共に掲げ、総決起大会は終了した。その後の囲み取材で、記者は小池知事を直撃した。
これまで国政について語らなかった小池知事が国政批判を始めた
――政策の一つに「徹底した情報公開」がありますけれども、今日、知事が離党届を出された現在の自民党、加計学園や森友学園をめぐる自民党の姿勢は、知事にはどう映りましたか。
小池知事:やはり情報公開と、今回の議会での所信表明で「情報公開のさらなる徹底」と(訴え)、それから「公文書の管理も徹底すべき」という条例案を出させていただきました。「これ(情報公開や公文書管理の徹底)は都政でも国政でも同じことではないかな」と思います。
――それは「今の自民党の姿勢は今ひとつ足りないから」ということでよろしいのでしょうか。
小池知事:国政において、そこを徹底する、いま(自民党は)与党であるわけですから、そこをきっちりなさるというのは当然ではないかと思います。
――「(政策決定過程が)ブラックボックス化した自民党」対「透明化の都民ファーストの会」という構図と、都議選を捉えてよろしいのでしょうか。
小池知事:たまにはいいことを言ってくれますね。ありがとうございます。
これは自民党への“宣戦布告”と言っても過言ではない。これまで小池知事は都政と国政を切り分ける発言を続けて来た。ところが、自民党離党後は「都政も国政も同じ」と敷居を取っ払い、情報公開徹底の姿勢の小池都政と、公開不足の自民党を対比させたといえる。