もちろん、既存の百貨店も、手をこまねいて見ているわけではない。オンラインショップなどのデジタル戦略の立案・実行に力を入れ始めている。
例えば、Macy’sは、婦人靴、ジュエリー、家具、マットレスなどでのパイロット・プログラムを引き続き拡充するとともに、デジタル戦略に引き続き力を入れるとしている。「私たちはデジタルとモバイルのビジネスを積極的に成長させるために投資し、オンラインとオフラインのエクスペリエンスを継続して統合し、お客様がショッピングする方法を模索しています。」と最新の四半期決算報告に記している。
また、海外への配送も積極的にアプローチしており、Macy’sのショッピングサイトでは、すべての価格が日本円で表示され、精算時に関税や消費税を計算し、お得な国際配送料で、配送時の追加費用が一切無いという簡便さを実現している。
しかし、依然として知名度の点で大きく劣っているのが現状だ。
逆に、Amazonのほうは「Amazon Go」のように実店舗戦略を加速させている。オンラインショッピングを支配し、リアル店舗へも進出し始めたAmazon。日本でも米国と同様な動きが今後見られるのであろうか?
<文/丹羽唯一朗 photo by
Ingfbruno via Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)>