銀座松坂屋跡に誕生する「GINZA SIX」徹底解剖――「脱・百貨店」は「新・百貨店」だった!

全241ブランドが出店――銀座松坂屋以上の「高級感」

 GINZA SIXに出店する店舗は全241ブランド。そのうち「旗艦店級」の店舗が半数を超える122を占めるほか、銀座初出店が81、新業態が65と、従来の銀座には無かった新たなブランドが数多く進出する。とくに、中央通り側の路面店舗にはアジア初となる「ディオール メゾン」を導入する「The House of Dior」(ザ・ハウス・オブ・ディオール・仮称)をはじめ、「CÉLINE」(セリーヌ)、「SAINT LAURENT」(サンローラン)、「VALENTINO」(ヴァレンティノ)、「FENDI」(フェンディ)といった6のラグジュアリーブランドが出店。5層にわたって展開されるヴァレンティノをはじめとして多くが複数フロアに亘って展開される「日本旗艦店」となるなど、エントランスの第一印象は「銀座松坂屋以上の高級感」を感じさせられるものとなる。  そのほかのアパレル・服飾雑貨ブランドとしては、2階には「FRANCK MULLER WATCHLAND」の日本4号店、3階には八木通商の「MACKINTOSH」、4階には「BEAMS HOUSE WOMEN」、「Theory」、「PAUL SMITH」、5階には「DIESEL」、スポーツウェア「アディダス」などが出店する。  また、地下1階はかつて銀座松坂屋にも出店していた「シャネル」、「資生堂」などの化粧品ブランドが数多く出店するビューティーフロアとなる。
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低層階にはラグジュアリーブランドの旗艦店が軒を連ねる

文化イベント開催で「コトモノ消費」強化

 ファッション以外の目玉となるのがグルメフロアだ。地下2階は「デパ地下」のような食品フロアとなり、はちみつ専門店「ラベイユ」、麹専門店「銀座 千年こうじや」、酢専門店「発酵酢屋 庄分酢」、麩専門店「ふふふあん by 半兵衛麩」など個性的な店舗が出店。駅弁「峠の釜めし」で知られる「荻野屋」(おぎのや)、北海道銘菓「白い恋人」で知られる「石屋製菓」、宇治抹茶の老舗「辻利」など、百貨店の全国物産展で人気となっている名店の「東京初店舗」を数多く誘致できたのも「百貨店系ならでは」であろう。  6階と13階にはレストラン街も設置され、日本各地・世界各地の味を楽しむことができる。このレストラン街には、大阪新世界の本店を構える串かつだるまの高品質業態「だるまきわ味」が都内初出店となるほか、京都発の肉カフェ・NICK STOCKが新業態の肉パブ「GRILL & PUB The NICK STOCK」を出店する。  そのほか、ファッション・グルメ以外の注目店舗としては、4階に出店する新宿などでも人気のインテリア専門店「THE CONRAN SHOP」、5階に出店するドイツの名門カメラブランド「ライカ」の東京旗艦店、6階に出店するカフェ併設の大型書店「銀座 蔦屋書店」などが挙げられる。蔦屋書店は銀座地区では数少ない大型書店となり、各地の蔦屋書店でおなじみのブックカフェも設置されるということで、地域の憩いの場としても親しまれることになるであろう。  物販施設以外の施設としては、地下3階部分にはイベントホールを兼ねた文化・交流施設「観世能楽堂」が設けられるほか、屋上は約4,000㎡の庭園「GINZA SIX ガーデン」となり、こちらでも様々なイベントが開催される。また、館内の中央吹き抜けもイベントに活用される予定で、2018年2月までは世界的現代芸術家の草間彌生の新作インスタレーション「南瓜」の展示がおこなわれることになっている。
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館内吹き抜けの完成イメージ図(プレスリリースより)

 地下4~6階は大型駐車場となるほか、三原通り側には銀座初の観光バス専用乗降所が設置される。銀座では外国人観光客の増加に伴い観光バスの路上駐車が問題となっていたが、これらの施設はこうした路上駐車問題の解決にも一役買うこととなる。1階には観光案内拠点「ツーリストサービスセンター」(ローソン併設)も開設され、増加する外国人観光客にも魅力的な施設を目指すという。
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三原通り側には観光バス乗降所が設置される

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さらなる「富裕層向け」特別サービスも
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