就活で活用できる!面接官の心に響く「微表情の使い方」
2017.04.14
こんにちは、微表情分析者の清水建二です。
今回と次回にわたっては、就職面接で利用できる微表情と感情の扱い方についてご紹介させて頂きます。
私は微表情の専門家として、採用面接官の側に応募者の微表情の読みとり法や感情の扱い方をアドバイスさせて頂いているのですが、ここ2年ほどは面接を受ける応募者の側への依頼も頂くようになり、応募者の方々に使い勝手のよい感情の扱い方に関するアドバイスをしています。
そこで今回は、面接を受ける・受けた学生さんや転職者の方々から「役に立った!」「なるほど!!」との声が多く聞かれる面接時における微表情の活用法や感情の扱い方をご紹介いたします。
私のセミナーや研修を受講される前の参加者から耳にするよくある反応は、
「微表情さえ読みとることが出来れば、他者の心の中を読みとることが出来る!!」
というものです。しかし、微表情を面接コミュニケーションの中で効果的に活用できるかは、微表情を読みとった後にいかに相手の感情に合ったリアクションが出来るかにかかっています。つまり、微表情を読む・読まない以前にしっかりと事前準備をしておくが重要となります。
例えば、私は学生さんに志望動機や学生時代に力を注いだ話題―面接で想定されるよくある質問―について、1分、3分、5分バージョンを用意してもらうようにしています。主張は同じものの、具体例の長さやエピソードの深さを調節します。
こうすることで同じ内容でもその濃度が違うバージョンを用意することが出来ます。その用意を前提に面接官の顔によく浮かぶ微表情の注目ポイントをお伝えします。
面接官の質問を受けたら、最初は1分バージョンで話します。
1分バージョンで話しているとき、面接官の眉が上がる表情・微表情を観たら、3分バージョンに移行します(もしくは面接官がすぐさま質問してくるかも知れないため、「3分バージョンを話す」心の準備をします)。
眉が上がるという表情は「興味・関心・驚き」を意味します。したがって、面接官は学生さんの話に興味を持ちもっと聞きたいと思っているので、具体例が濃い3分バージョンあるいは5分バージョンで話を続けるのがオススメです。
もし面接官の眉が下がる・鼻の周りにしわのよる表情・微表情を観たら、1分でとりあえず話を止めます(1分話しきる必要もないこともあるでしょう)。
眉が下がるは「怒り」もしくは「熟考」、鼻の周りにしわのよる表情は「嫌悪」を意味します。面接という状況でこうした感情がみられる場合、学生さんの話をクリアに理解できていないという可能性があります。具体的には、話が具体的・抽象的過ぎる、話すスピードが遅すぎる・速すぎる、声が大きい・小さすぎるというものです。
したがって、1分(以内)で話をストップし、断りを入れてからもう一度丁寧・慎重に質問に答える、もしくは面接官からのリアクションや質問を待ち、それに対応する形で面接官の心に響くと思われる適切な具体例を3分、5分バージョンから引き出す、というのがオススメの戦略となります。
面接官の微表情に応じてトークの長さと濃淡を調整
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質問を受けたら、最初は1分バージョンで話せ
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