2017年「住みたい街」ランキング1位へと躍進! 生まれ変わった23区唯一の「消滅可能性都市」とは?

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豊島区の玄関・池袋駅。到底「消滅可能性都市」には見えないのだが……

 大手不動産情報サイト「HOME’S」がユーザーを対象とした調査に基づき発表した首都圏版「住みたい街ランキング」に大きな異変が起きている。(参照:HOME’S)これまで上位だった「吉祥寺」や「自由が丘」などを押さえて、2017年の「借りて住みたい街」1位に輝いたのは、なんと「池袋」。  かつては、この池袋に代表されるように「治安が悪い街」という印象のあった豊島区であったが、近年そのイメージは大きく変わりつつあるという。 「イメージアップ」の1つのきっかけは、実は「消滅可能性都市」であった。

豊島区がまさかの「消滅可能性都市」に!?

 2020年のオリンピック開催まで3年ほどになった東京。都内各地が空前の開発ラッシュに湧く中、オリンピック以降の長期的な「生き残り」を目指し、地道な努力を続ける街があった。  それは、2014年5月8日に開かれた日本創成会議・人口減少問題検討分科会において東京23区唯一の「消滅可能性都市」の認定を受けてしまった豊島区だ。  世界第3位の乗降客数を誇る池袋駅をかかえ、「消滅」という言葉とは無縁のイメージだった豊島区に対して発せられた非情な宣告は、区民にも、そして行政に対しても大きな衝撃を与えることとなった。  一体、なぜ豊島区が「消滅可能性都市」となってしまったのだろうか。
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「消滅」を防ぐ手立ては?
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