一方、日本サッカー協会は、2030年のFIFAワールドカップ誘致に向けては積極的で、田嶋幸三会長は12日、「(日本での)単独開催は可能。素晴らしいスタジアムもある」と胸を張る一方で「共催でどういう形ができるのかは考えなければいけない」ともしている。
FIFAがワールドカップ開催に際して規定している「8万人収容スタジアム」についても、当初は新しく立て直す新国立競技場が8万人収容予定であったが、東京五輪予算圧縮のあおりを受け、6万8000人に縮小されている。日本サッカー協会も「FIFA東アジアワールドカップ」を視野には入れているのだ。
日本、韓国、中国の共同開催は、仮に可能だとして、北朝鮮との共催も可能なのか。
設備の面でいえば、首都・平壌市にある「綾羅島(ルンラド)メーデー・スタジアム」がある。日本では余り知られていないが、世界最大の多目的競技場で、世界で12番目の規模を持つスポーツ施設であり、最大15万人の収容が可能だ。1995年にはアントニオ猪木氏がプロレス興行も行っており、2016年には大規模改修も行われている。
しかし他の会場の整備は特にされておらず、仮にワールドカップの試合が行われるとすれば、この1会場のみとなることが予想される。