寸分狂わぬ正確さで肉を切り分けてくれる。注文単位は日本と同じ「グラム」
ただ、「ニューヨークで立ち食いは受け入れられるのか」という点がある。
しかし普段のニューヨーカーたちは揺れる地下鉄の中でピザやサラダボール、さらには熱さ・匂いも凄まじいチャイニーズのスープまでをも立ち食いする人々である。オフィス街で大口開けてハンバーガーを歩き食いするスーツ姿の人すらいる。ナイフとフォークを使い、じっとして食べる「立ち食い」は、そんな彼らにとってはまだ行儀がいいうちに入るのかもしれない。
注文の仕方も日本とほぼ変わらなかった。
30分ほどして通された席でサイドメニューやドリンクを注文した後は、肉を注文しに「量り売りエリア」へ。注文したグラム数を日本人店員が切ってくれたが、さすがは量り売り屋、一発でほぼほぼ頼んだ重さの肉を切り分ける。店内には「レアをお勧めします」の看板。ここも日本と変わらない。
ちなみに、アメリカの重さの単位は「ポンド」だが、ここは日本で使われる「グラム」で統一されていた。「J-steak(ジェイ・ステーキ)」と名付けてブランディングしていこうする日系レストランの努力が感じられる。