実効性の高いアクションプランは付箋とサインペンで出来る!

photo by kulecanbazi via pixabay(CC0 Public Domain )

 「練習過多型」や「掛声倒れ型」で形骸化し実効性が高まらないアクションプランが実に多い(※参照『役立たずの「アクションプラン」はなぜできてしまうのか?』)。精密なアクションプラン策定シートの記入を義務づけられた結果、作成しただけで達成感や解放感にかられて、アクションの実行はアクションプラン策定シートの内容と全く関係なく実施されるケースが多発している。  精密なアクションプラン策定シートを作成したり、アクションプランを立てろ、優先順位を付けろなどと命令したりすることは、効果がないのだから、やめた方が良い。そのかわり、とても簡単で、誰でも出来る、そして15分足らずで実施できる、アクションプランの立て方を身につければ良い。  それが、アクションプラン策定のために必要なスキルをパーツ分解して、コアスキルを反復演習する「分解スキル・反復演習型能力開発プログラム」により、体得できるのだ。プログラムといっても、とても簡単な方法だ、アクションプラン策定シートなど使わない。サインペンと大きめの付箋があれば、誰でも出来る方法だ。

自分が思いついたアクションを記載

 実施することは、翌週や翌月など自分で定めた期間に、自分自身が実施するアクションを、思いついたものから10件、5分で付箋に記入することだ。期間も自分で決め、記入するアクションも自分が思いついたものだ。誰かが期間を決めたり、上司が「あの業務を入れろ」「その業務を入れろ」など指示したりしない。あくまで自分自身が決める。やらされ感が発生する余地がないのだ。  そして、5分以上かけないことが肝心だ。そうすれば疲弊などすることはないし、長続きする。付箋に記入する内容も、1枚に1アクションずつ、1、2行のフレーズだ。細かく説明することは逆効果だ。キーワードを大きめの字で記入していく。  鉛筆やボールペンではなく、サインペンで記入することも、何の関係もなさそうだが、大事なポイントだ。要は文字情報で精密な内容を記述することが目的ではなく、キーワードを視覚的に俯瞰できるようにするための作成なのだ。
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掛け声だけでは変わらない
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