骨子がわかれば、大事なのは内容である。まだ、実在すらしていない「日本版カジノ」によって、まだその実態が明らかではない「ギャンブル依存症」をどう対処するのか。その議論に、果たしてどれだけ長い時間がかかるのか。
筆者は議論に時間がかかるとは思えない。
「え?大事なことだからたくさん議論しなくちゃいけないんじゃないの?」と思うかもしれないが、実際は対策法の中身は意外に思えるほどすんなりと決まっていくだろう。
根拠は明白だ。「医療機関を整備」とあるのがポイントである。
依存症は病気なのだから、すでに確立されている疾患(精神疾患含む)の治療法を用いて進めていくに違いないと思われるからだ。基本的には疾患への対応は三つの段階に分けて立てられる。そして段階ごと、担当する専門家または専門機関の役割と処置を明示し実施する。それだけである。
三つの段階とは、
①プリベンション(事前対処・予防)の段階
②インターベンション(危機介入)の段階
③ポストベンション(事後対応・治療等)の段階
この段階ごと、ギャンブル依存を生み出す病因を除去すべく、その内容が明示されると思われる。近日中に、その内容を大胆予想してみたい。
<文・安達 夕>