「維新案」は依存症問題の克服より法案自体のスピード通過を目論むものであると言えるが、実際に議論が始まれば、依存症対策法は迅速に妥結すると思われる。
では、2月4日にNHKが報じた維新の会の依存症対策方案の骨子をヒントに考えてみよう。
1.カジノだけでなく既存の公営ギャンブル、宝くじ、風営法上の遊技であるパチンコなども含めた依存症対策を総合的且つ計画的に推進。
2.国や自治体がその責務と対策を講じる。
3.依存症患者が専門的な治療を受けられるよう医療機関を整備。
4.患者が円滑に社会復帰できるよう就労支援などを行う。
5.治療や予防などにあたる専門的な知識を持った人材を確保。
依存症対策を進める主体と責任を明確化し、専門治療や生活支援を実施するといったことだ。何のことはない。今まで議論されたことをそのまままとめただけのようだ。多分、政府案の枠組みも殆ど変わらないのではないか。