警察庁犯罪統計ではパチンコ・ギャンブル関連犯罪件数わずか0.7% 世論を煽る大手メディア

ギャンブルの金欲しさによる犯罪は全体では極めて少なかった

 2月3日に発表された警察庁の犯罪統計(暫定値)によれば、昨年1年間に全国で摘発された刑法犯のうち、パチンコに使う資金調達が犯行の動機・原因だったものは1329件に上ることが分かった。  競馬や競輪などのギャンブル目的の犯罪は999件。もともと犯罪統計では、動機・原因の分類を「遊興費充当」としていたが、IR推進法案に伴う議論の過程でパチンコやギャンブルを個別の動機として分類をすべきとの指摘を受け、2015年から別途個別に集計した。要はテレビのニュースで、罪を犯した人の動機として報じられる「パチンコのお金欲しさに…」というあれである。  パチンコ、ギャンブルの資金調達が動機と思われる犯罪件数は総じて2328件。果たして、この数字は多いのか少ないのか。警察庁の「平成28年犯罪統計資料」(暫定値)を通じて検証してみたい。
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ギャンブル関連の犯罪はたった0.7%
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