胃がん、拘留を経てマラソンを完走した鈴木宗男の超人ぶり
鈴木宗男氏は2008年の東京マラソンで3時間57分11秒、つまりサブフォーを達成している。もちろん、この記録より速い市民ランナーはごまんといるだろう。しかし、忘れてはならないことがある。一つ目に、このとき宗男氏は60歳だったということだ。二つ目に、宗男氏は2003年に胃がん切除の手術を受けている。つまりガンで胃を四分の三失った後にこの記録を達成しているのだ。余談だが、氏はゴールしたその足で羽田空港に直行、同日午後六時から北海道で講演したらしい。
とても人間業とは思えない。
そして、誰もが知る通り氏は逮捕・起訴・拘留の期間が一年以上続いた。どう考えても収監中に走り込みができたとは思えない。スポーツで一年のブランクを取り戻すことがどれほど困難か、少しでも経験がある方ならわかるはずだ。
政治家・鈴木宗男の悪口はいくら言っても構わない。実は、私の友人に宗男氏の愛弟子の道議会議員がいて、政治信条は全て正反対である。つまり、宗男氏と私の信条も正反対ということだ。しかし、ランナー・鈴木宗男の悪口は絶対に言ってはならないのである。
まして氏は政治家である。つまり、一般人より労働時間が長く、会食・会合もやたら多く、練習のまとまった時間はなかなか取れないに違いない。にもかかわらず、サブフォーである。これは何か参考になるのではないか。