メキシコで存在感を強める中国。現地企業と中国の自動車メーカーJACがジョイントベンチャー設立

4000人規模の雇用創出

 JACの進出によって、<1000人の雇用>が確保され、<間接的に4000人以上の雇用>に繋がるようになるという。ちなみに、同社は、ラテンアメリカでは既に<ブラジルに進出>している。(参照:「El Pais」)  メキシコにとって、フォードの16億ドル(1840億円)の投資、2800人の雇用には及ばないものの、これまでメキシコへの投資に関心の薄かった中国が、ここに来てメキシコ市場を投資の対象に見直していることにメキシコ政府は満足しているという。それは同時に、米国がメキシコと北米自由貿易協定に亀裂を生じさせていることと関係しているのは明白である。米国の南の国とでも称せるようなメキシコと米国がこれまでの密接な関係が崩壊していることを示しており、中国にとって今がメキシコへの投資の絶好の機会になりつつあるのだ。 <文/白石和幸 photo by Oscarq7911 via wikimedia commons(CC BY-SA 4.0)> しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営する生活。バレンシアには領事館がないため、緊急時などはバルセロナの日本総領事館の代理業務もこなす。
しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営から現在は貿易コンサルタントに転身
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