皮肉にも、米国のスターバックスはイスラム7か国の米国への入国を禁止した大統領令に異議を唱えて今後5年間に難民1万人を雇用すると発表したが、メキシコでの同社へのボイコットは依然続いている。しかし、1月31日にはスターバックス米国本社はメキシコのスターバックスの顧客及び従業員やその家族に向けて<米国からの移民の入国制限などがもたらす影響について支援する用意のある>ことを発表した。(参照:「
El Financiero」)
そして、今年は<4億3000万ペソ(23億4000万円)を投じて国内に50店舗を増やし、それは600人の雇用に繋がる>としている。(参照:「
Net Noticias」)
米国とメキシコの国境の壁の問題の解決方法が明確にされるまでメキシコでのボイコットは続き、良識ある米企業もその被害を被ってしまいそうである。
<文/白石和幸>
しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営する生活。バレンシアには領事館がないため、緊急時などはバルセロナの日本総領事館の代理業務もこなす。
しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営から現在は貿易コンサルタントに転身