「インドでは2か月で2万円しか使わなかった」元J1所属カレン・ロバートの堅実すぎる金銭感覚

J1時代も月に10万円しか使わず

 最近「格差社会」という言葉が広まり、貧困層が確実に広がっている。だが、新聞などで「貧困層」の暮らしぶりを見ると、タバコを吸っていたりスマホをいじっていたりする。それではタネ銭が貯まるはずがない。さすがにカレン・ロバートもスマホは持っているが、もし彼が本当の貧困層なら携帯もガラケーにしてタネ銭をためるに違いない。 「僕、二か月のインドで遣ったのは2万円だけでしたよ」とも言う。 「だってホテル住まいで三食付きですから、別に必要ないじゃないですか。ただ、さすがに毎日チキンとパスタだけで飽きてきたので、チームにいた日本人の遊佐君ともう一人と高くて不味い日本料理店に三回行ったくらいですよ。一人八千円でしたね」  端から見ればドケチと言われても仕方がない気がするが、少しでも彼の人間性を知っていれば驚くに値しない。一体、どういう経緯をたどりこういう金銭感覚を持つに至ったのか。 「母親の影響が大きいですね。ジュビロでプロになったとき、ほかの選手仲間たちは静岡銀行に口座を作って、毎月二十万、三十万と服だの車だのにつぎ込んでましたけど、オレだけ(地元)茨城の常陽銀行に口座を作らされて、そこから母親が毎月ゆうちょに十万円だけ振り込んできて、そこでやりくりさせられるというのが三~四年、いやもっとかな。それが今みたいな金銭感覚につながったというのはあると思います」(続く) 〈取材・文/タカ大丸〉 【タカ大丸】 ジャーナリスト、TVリポーター、英語同時通訳・スペイン語通訳者。ほかに韓国ドラマの字幕制作も手掛ける。ニューヨーク州立大学ポツダム校とテル・アヴィヴ大学で政治学を専攻。’05年9月「オフィス・スカイハイ」を創業。’10年10月のチリ鉱山落盤事故作業員救出の際にはスペイン語通訳として民放各局から依頼が殺到。その他、C・ロナウドをはじめとする海外有名選手書籍の翻訳を多数手がけ、二冊目の訳書『モウリーニョのリーダー論』(実業之日本社)は三刷を記録。2015年3月発売の『ジョコビッチの生まれ変わる食事』(三五館)は12万部を突破、26刷となる。雑誌「月刊VOICE」「プレジデント」などで執筆するほか、テレビ朝日「たけしのTVタックル」「たけしの超常現象Xファイル」TBS「水曜日のダウンタウン」などテレビ出演も多数。公式サイト
 ジャーナリスト、TVリポーター、英語同時通訳・スペイン語通訳者。ニューヨーク州立大学ポツダム校とテル・アヴィヴ大学で政治学を専攻。’10年10月のチリ鉱山落盤事故作業員救出の際にはスペイン語通訳として民放各局から依頼が殺到。2015年3月発売の『ジョコビッチの生まれ変わる食事』は15万部を突破し、現在新装版が発売。最新の訳書に「ナダル・ノート すべては訓練次第」(東邦出版)。10月に初の単著『貧困脱出マニュアル』(飛鳥新社)を上梓。 雑誌「月刊VOICE」「プレジデント」などで執筆するほか、テレビ朝日「たけしのTVタックル」「たけしの超常現象Xファイル」TBS「水曜日のダウンタウン」などテレビ出演も多数。
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