韓国オタク文化が『君の名は。』の大ヒットを支える!
韓国での『君の名は。』のヒットの要因はもう一つ、韓国のオタク文化の熱狂があげられる。
1月20日に発表されたCVGリサーチセンターの分析によれば、『君の名は。』の男性観客中、20代が42.7%となっており、「トック」と呼ばれる韓国のオタク層に絶大な支持を得ている。彼らの最大の特徴は、何度も映画館で作品を観ることであり、SNSでは「『君の名は。』を17回観た!」という強者まで現れている。
しかし上映中に感情移入しすぎて泣き声を上げたり、劇中歌を客席で一緒に歌ったりと、一般の観客からクレームが出ている。しかしその事がニュースなどで話題となり、観客増にも繋がっている。
韓国公開当時、舞台挨拶に立った新海誠監督は「観客動員数が300万を超えたら、また来ます」と観客たちと約束をしている。韓国の『君の名は。』のファンたちは、監督の訪韓を今か今かと待ち望んでいる。全世界を巻き込んでいる『君の名は。』旋風。こと韓国に関しては、冷え切った外交交渉の「雪解け」の一助となれば良いのだが。
<文・安達 夕>