偽ニュースと呼ばれ、トランプ氏に嫌われるCNN。親会社はCNN売却も

買収を成功させるために、CNNがスピンオフされる可能性は十分にある

 CNNの親会社であるタイムワーナーは総合メディア企業です。タイムワーナーにとって、CNNというニュース事業はあくまでその一部にしか過ぎません。  タイムワーナーは有名なエンターテイメント企業であるワーナー・ブラザーズ中心に、数多くの事業を抱えています。もしCNNをスピンオフすることで、AT&Tとタイムワーナーの合併承認が当局より出るという話になるとしたら、どうでしょうか。AT&TはCNNを買わずとも、それ以外で得るものが多いので、その通りにする可能性が高いでしょう。  CNNのゆくえはどうでしょうか。いくらトランプ氏に嫌われているとはいえ、CNNは断トツの知名度を誇ります。CNNを買いたい会社を見つけるのも難しくはないかと思います。結局、買収成功のためなら、CNNがスピンオフされる可能性は十分あると筆者は見ています。 <文・岡本泰輔> 【岡本泰輔】 マルチリンガル国際評論家、Lingo Style S.R.L.代表取締役、個人投資家。米国南カリフォルニア大学(USC)経済/数学学部卒業。ドイツ語を短期間で習得後、ドイツ大手ソフトウェア会社であるDATEVに入社。副CEOのアシスタント業務などを通じ、毎日、トップ営業としての努力など、経営者としての働き方を学ぶ。その後、アーンスト&ヤングにてファイナンシャルデューデリジェンス、M&A、企業価値評価等の業務に従事。日系企業のドイツ企業買収に主に関わる。短期間でルーマニア語を習得し、独立。語学コーチング、ルーマニアビジネスコンサルティング、海外向けブランディング、財務、デジタルマーケティング、ITアドバイスなど多方面で活動中。
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