偽ニュースと呼ばれ、トランプ氏に嫌われるCNN。親会社はCNN売却も

トランプ氏と確執があるCNN、親会社は大型合併の最中

 昨年、854億ドル規模の大型買収が発表されました。AT&Tのタイムワーナー買収です。このタイムワーナーは、CNNの親会社。  しかし、これに対して良く思っていないとされる人物がいます。それがトランプ氏。トランプ氏は選挙期間中の昨年10月、AT&Tによるタイムワーナー買収を、「私の政権では認めない」としていました。トランプ氏は、少数の人に巨大権力が集まりすぎてしまうことへの懸念を示していました。  もし、AT&TがCNNを手に入れるとどうなるのでしょうか。  AT&Tは携帯電話事業をしていますから、例えばスマホでCNNのニュースや動画を流すといった戦略をとる可能性があります。これにより、CNNはAT&Tの顧客に情報を伝達できるわけです。  トランプ氏はAT&Tのタイムワーナー買収とCNNとの関係については発言していません。ただ、CNNはトランプ氏が嫌うメディア。巨大メディアが誕生し、影響力が強くなることに対し、トランプ氏が好ましいと思うか。そのメディアグループの中にトランプ氏が嫌うCNNがあると考えると、トランプ氏がこれを好むとはなかなか思えません。ただ、仮にトランプ氏が買収阻止へ動くとしても、その影響力は未知数ではあります。
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買収を成功させるために、CNNがスピンオフされる可能性は十分にある
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