また2016年6月、サッカー日本代表で現ACミラン所属の本田圭佑氏が第1回目のカンボジア訪問に訪れた。その後、同年11月には本田圭佑氏のマネジメント事務所であるHONDA ESTILO株式会社が運営する”SOLTILO FAMILIA SOCCER SCHOOL”としてサッカースクールをカンボジアで開校した。同会社にとって東南アジア初、海外で2カ国目のサッカースクール開校となる。
上述の通り、カンボジアサッカーが着実に力を伸ばしていることを受け、カンボジアのサッカーマーケット拡大の可能性を感じた人も少なくないだろう。
また、カンボジアサッカーの人気と同時にサッカー選手の注目度もあがってきた。ボンケットアンコールFCのチャン・ワタナカ選手は東南アジアの大手電気通信会社であるseatel、エナジードリンクのZEUSと、スバイリエン所属のカンボジア代表選手のウドンはToyota、現地大手通信会社のcellcardとの契約など、サッカー、サッカー選手がビジネスサイドにも食い込んでいく成長も伺わせた。
経済のみならずサッカーでもタイ、ベトナムを追うカンボジアに2017年も注目しよう。
【篠田 雄輔】
1991年生まれ神奈川県出身。青山学院大学を卒業後、経営コンサルティング会社アクセンチュアの日本法人での勤務を経験。その後カンボジア1部リーグに所属する日系プロサッカークラブのカンボジアンタイガーFCにて勤務。現在はカンボジアプノンペン在住で、同クラブの現地責任者としてカンボジアサッカーの発展に従事。アジアサッカー研究所の一員としても活動中。
【アジアサッカー研究所】
東南アジアを中心としたアジア新興国と日本およびアジアの国々のさらなる発展のために、各国の取り組みをリサーチし、関係者に共有し、さらなる価値を創造していくことを目的として、人材開発とコンサルティング分野など、日本とアジアのサッカー交流を加速させるプロジェクトとして活動している。
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