これが北朝鮮のスマホだ! 利用者が増加中の北朝鮮、どんなサイトが人気なのか?

これからの課題と可能性

 北朝鮮では2016年前半時点で携帯電話サービスの加入件数が300万件台半ばで、携帯電話サービスの人口普及率は10%台前半程度だ。平壌では人口普及率が70%前後に達したが、平壌以外では10%未満の見込みで、北朝鮮全体では普及しているとは言い難い。スマホ利用者が増加したとはいえ、そもそも携帯電話サービスに加入していない者の方が多い状況だ。

逓オ技術合弁会社の直営店ではポスターでデータ通信料金やウェブサイトなどを案内している

 北朝鮮では経済的に余裕がある人々が携帯電話サービスに加入し、フィーチャーフォンからスマホに変更する事例が多い。北朝鮮全体でスマホ利用者を増やすには平壌以外でも人口普及率を上昇させる必要があるが、携帯電話サービスの料金やスマホは十分に低廉化が進んだ。地方都市で人口普及率が低いことは平壌と地方都市の経済格差が背景にあり、まずは地方経済の底上げが求められる。全体的に人口普及率が上昇すればネットを楽しむスマホ利用者もさらに増える見通しで、人口普及率が低い北朝鮮の携帯電話市場は大幅な成長の可能性を秘めた市場とも言える。 <取材・文・撮影/田村 和輝 Twitter ID:paopao0128
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