FX投資で勝負するならどの国?――今いちばん熱い新興国

ユーロ/円のショートで新興国通貨買いをヘッジ

 トルコリラ/円もユーロ/円もともにクロス円。基本的に同じ方向に動きやすいから、ユーロの売りを同時に持てば、円高リスクを軽減できるのだ。一般には、トルコリラ買いならばトルコリラ売りで、と同一通貨でヘッジする人が多いが、ユーロを使えばヘッジ売りの際に高いスワップを取られることもないというわけ。 「ユーロ/円のショートはシンプルに1円刻みで指値を入れて売り上がる感じです。売りをそのままホールドしているわけではなく、スウィングトレードの要領で、1、2か月程度で手じまう。リスクイベントが起きて急激な円高が進む場面では、必ず決済するようにしています」
南アフリカランド

リスクオフ相場におけるユーロは、新興国通貨と同様に、売られる傾向がある。そのため、ユーロ/円はトルコリラ/円などと連動性が高く、ヘッジ用の通貨ペアとして機能

 たとえば’16年6月のBrexit(EU離脱を決定付けた英国民投票)。このときは1ドル=100円割れまで円高が一気に進んだ。 「あのときはヘッジのユーロ/円ショートを決済して、ランド/円、トルコリラ/円ロングの含み損をカバーしました。新興国通貨のロングだけだったら耐えられなかったかもしれない」  トルコリラのロングも上がったら決済、下がったら買い直しと細かく調節して、なるべく底で拾ったロングを残すようにしているという。そんなトレードでバーン氏が昨年以降、稼ぎ出した金額は100万円以上。ニュースによる急落狙いとユーロでのヘッジ売りの組み合わせは、新興国通貨トレードに効果あり!
南アフリカランド

バーン氏はスワップ狙いといえども買って放ったらかしにはせず、こまめに利確。綺麗な下落トレンドにあるトルコリラは75日移動平均線にタッチしたところで利確するようにしている

【大魔王バーン式南アランド必勝法】 ・過去の事件・イベントの値動きはメモして保存 ・ロングのこまめな整理でリスクを最小化 ・ユーロ/円のショートで新興国通貨下落をヘッジ 【大魔王バーン氏】 兼業トレーダー。’09年にFXを開始。スワップ狙いを主軸にしつつも円買いのヘッジ取引や急落狙いの取引で昨年以降100万円近い利益をあげている。ツイッターは@bannboko ― 激アツ![マイナー通貨]には必勝法があった!! ―
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