今年だけでもインフレ率700%のベネズエラ、新札発行も届かず大混乱

麻薬組織対策で旧札無効化も

 そこで、政府は新しく高額紙幣を発行することを決定し、12月15日から市場に導入させた。それは500、1000、2000、5000、10000、20000ボリバルの6種類の紙幣とコインは10、50、100ボリバルの3種類である。新しい紙幣を発行するのに、製造するコストが割高にならないように紙幣の色は従来のものを使い、デザインも既存の紙幣のデザインを尊重して、金額の単位だけが異なるという形で紙幣を印刷することにしたという。  その一方で、政府は新しい通貨を導入する72時間前に100ボリバル紙幣の流通を一時的に中断させたという。それが麻薬組織の手に入るのを防ぐためであった。彼らは隣国の<コロンビアとブラジルに100ボリバル紙幣で凡そ3000億ボリバル(35兆円)を隠し持っている>とマドゥロ大統領は推定しているからだという。この策で、彼らが保有している100ボリバル紙幣を一挙に無効にしよという狙いである。(参照:「HispanTV」)。  物資の不足を補うべく、隣国のコロンビアとブラジルの国境を越えて買い物に出かけるベネズエラ人は後を絶たないそうだが、そんな中、政府はコロンビアとブラジルとの国境も封鎖した。この影響で、それまで隣国に買い出しに行っていたベネズエラ市民も足止めされることになった。
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新札届かず旧札も無効化で大混乱
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