ただの野球監督ではなかった。次期駐日大使候補バレンタイン氏の脅威の人脈

日本人のキーマンとも親交が深い

 バレンタイン氏の人脈はまだ続きます。バレンタイン氏はソフトバンクの孫正義社長と交流があるとも指摘されています。両者とも日本のプロ野球でつながっているので、当然といえば当然ですが、バレンタイン氏が魅力的な人物だからこそ、孫社長も一目置いているというのはあるでしょう。  孫社長はトランプ氏に対し、米国への500億ドル投資を名言している人物。トランプ氏にとっては、いわば日本の経済面でのキーマンとなります。先日の孫社長とトランプ氏の円満な話し合いを見れば、バレンタイン氏が孫社長と関係があるという点は、今後決してネガティブに働くことはないでしょう。  そして最後にして最重要なキーマンとのつながり。それは、日本で長期政権を築いており、日本の強いリーダーと考えられている安倍首相との関係です。  両者は既に親しいと報じられています。二人の接点で挙げられているのが大学つながり。バレンタイン氏は南カリフォルニア大学卒業後、ドジャースへ入団しました。一方、安倍首相はあくまでも短期留学的なものとはいえ、南カリフォルニア大学に在籍していました。この大学はオリンピックのメダリストを多く輩出している、スポーツの強い大学でもあります。著者も偶然にも南カリフォルニア大学で学びましたが、著者が思うに、バレンタイン氏は南カリフォルニア大学の「スポーツ選手」であった人物。それゆえ、バレンタイン氏はなおさら大学に愛着があるといえるでしょう。
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トランプ氏のサプライズ人事はあるか
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【岡本泰輔】
マルチリンガル国際評論家、Lingo Style S.R.L.代表取締役、個人投資家。
米国南カリフォルニア大学(USC)経済/数学学部卒業。ドイツ語を短期間で習得後、ドイツ大手ソフトウェア会社であるDATEVに入社。副CEOのアシスタント業務などを通じ、毎日、トップ営業としての努力など、経営者としての働き方を学ぶ。その後、アーンスト&ヤングにてファイナンシャルデューデリジェンス、M&A、企業価値評価等の業務に従事。日系企業のドイツ企業買収に主に関わる。短期間でルーマニア語を習得し、独立。語学コーチング、ルーマニアビジネスコンサルティング、海外向けブランディング、財務、デジタルマーケティング、ITアドバイスなど多方面で活動中。

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