「パチンコ依存症の半数は週4回以上入店」データから浮かび上がる課題とは

「パチンコ依存」の相談機関、リカバリーサポート・ネットワーク

 認定NPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(以下、RSN)という団体がある。主に、パチンコ・パチスロの依存に悩む本人や家族の電話相談を主な活動内容にしている。ほとんどのパチンコ店には、このRSNの電話番号が掲載されている。(主にトイレ等)  RSNがまとめた「2015年ぱちんこ依存問題電話相談事業報告書」によれば、2015年の1年間の電話相談件数は2967件あった。1日8.1回の回数である。その内訳は、初回相談が2159件(76%)、2度目以上の相談が476件(17%)、間違い、無言、問合せが205件(7%)となっている。有効件数の相談者の内訳は、本人からの相談が1675件(78%)であり、次いで家族・友人からの相談が477件(22%)と9割を占めている。  大事なポイントとして、電話での相談内容は、パチンコ・パチスロを辞め(させ)る方法が一番多く1409件あり、次いで家族の接し方353件となる。生活の破たんに繋がりかねない「借金の返済」については47件の相談件数であった。男女別では66%が男性、34%が女性。年代別でみると、20代から40代がボリュームゾーンである。
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相談者は普通の会社員から学生、経営者まで
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