役に立つコンサルタントと、役に立たないコンサルタントはここが違う

戦略策定だけがコンサルタントの役割か?

 私は二の句を告げることができなかった。それではまるで、表現は異なるが意味としては「自分はファシリテーションができません」「部門はレベルが低すぎるので、無視するに限ります」「戦略を実現できるかどうかは私には関係ありません。私はただ戦略を説明すれば良いのです」と言っているようなものではないか。そして、そうした真意は、表に出た言葉とは裏腹に、相手に必ず伝わるものだ。  実は、パワーポイント資料の量で勝負しようとするコンサルタントやコンサルタント出身者は未だに多い。大量のパワーポイント資料を、それも驚くほどの短時間で作成して、クライアントの前に積み上げる。内容もびっしりと密度濃く、細かく作り上げられている。それに圧倒されてしまうクライアントも……かつては、いた。  パワーポイント資料が悪いとも不要だとも言うつもりは全くない。しかし、うず高く積み上げられたパワーポイント資料だけで、納得するクライアントは、今時、ほとんどいない。にもかかわらず、パワーポイント資料の量で勝負しなければならないと思い込んでいるコンサルタントが後を絶たないのだ。
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役に立たないコンサルタントの勘違い行動
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