役に立つコンサルタントと、役に立たないコンサルタントはここが違う
2016.12.10
「パワーポイント資料を、少なくとも100頁作成すれば、合意形成できます」「あっと驚かせて、二の句を告げないようにすればよいのです」――。
個性派揃いで、各々独自の強い主張を持っているクライアント企業H社の役員会議が行われることになった。冒頭の発言は、その会議で新しい戦略プランのプレゼンテーションする役割を担う、H社の経営企画担当役員T氏の発言だ。T氏は直前まで大手戦略コンサルティング会社のコンサルタントだった人物だ。
現役コンサルタントとしてH社を支援している私は、T氏の発言をジョークかアイロニーかと受け止めた。一時代前の紙(パワーポイント資料)でしか勝負しないコンサルタントをあげつらったか、揶揄しているのかと思ったのだ。笑いながら取り合わず、「時間がありますから、参加する役員一人一人とミーティングを持ち、現状と課題をヒアリングして、プランに盛り込めるかどうかを検討してみましょう」と真顔で応じた。
すると、T氏も真顔で、「そんなことをしたら、収拾がつかなくなります」「ビジネス部門の意見など絶対聞いてはいけません」「あるべきプランを打ち出せばいいだけです」……と答えるではないか。読者のみなさんが役員会のメンバーだったとしたら、T氏の発言をどうお感じになるだろか。
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