不倫専門SNS「アシュレイマディソン」、新CEOが偽アカウント疑惑に大反論

信頼回復には時間がかかる

――一連のハッキング事件からの信頼回復はどうしていきたいか?

新CEOのロブ・セガール氏

 そこは時間がかかると思っている。また、そこは私たちがあれこれ言葉を使っても意味がなく、行動で示さなければならないと思う。  これまでの「人生1度、不倫をしましょう」ではなく、「今この瞬間を生きよう」といったオープンなメッセージのサイトにした。現在、全世界でおよそ5000万人の会員がいるが、ハッキング事件以前は3600万人だった。会員数は30%以上増加している。新しいサイトのオープンマインドな方針は、ある程度、受け入れられたと思っている。 ――社内改革はどのように進めるつもりか?  CEOに就任したとき、スタッフ全員の評価を見直し、シニアマネージャー級でも退職をお願いしたりした。新しい会社の方針についてきちんと社内のコンセンサスを得る必要があった。セキュリティ部門などを含めた大幅な組織改変を行い、チーフセキュリティオフィサーにも新たな人物を迎えた。  会社のカルチャー自体は大きく変わったと思う。福利厚生やストックオプション制度をより豊かなものにして、スタッフが威厳を持って仕事できるようにした。
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偽アカウント騒動には反論したい
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