北朝鮮土産の新トレンドとして浮上したあの製品。でも故障時が大変

 取材させてもらったのは、2016年3月訪朝の日本人が土産として購入した「妙香」という会社が製造したタブレット端末「サムジョン」(125ドル=約1万4000円)だ。ブランド名の明記がない同じく妙香製の1500元(約2万4400円)の上位機種があるが、ともにWi-Fiには対応しておらず、実用性はかなり乏しい。

起動させると観光地として有名な妙香山が

 ただ、125ドルのタブレットには朝鮮大辞典なるものがインストールされていると必要以上に店員が強調していたそうで、アンドロイドベースのOSは、中国語、英語へも切り替えることができるとのことで多少は実用性があるといえる。 「前回(2009年)に訪朝したときにはタブレットなどなかったので珍しくて買っちゃいました。普段は絵画のように部屋に飾っているので、部屋のインテリアですが、友人たちへ北朝鮮製のタブレットだと見せると大ウケします。北朝鮮へ行ってきた感があるので、自分用の土産として最適です」と後者の1500元の端末を今年9月末の3度目の訪朝で購入した人物は語る。  しかし、当然ながら北製は品質も高品質とはいえない上に、サポートを受けるにも容易ではない。日本で北朝鮮の書籍やグッズを扱うショップでは、北製タブレットを販売するも1年以内に電源が入らない障害が発生したので修理して欲しいと連絡を受けることが少なくないという。
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北朝鮮では修理不可!でも中国では即座に修理
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