「東京に油田を見つけた」!? 建設ラッシュの中、注目を集める「業務用カーペット再生事業」
リファインバース社の今後の成長の可能性は、オフィスビルのテナントの入れ替えが増えること、原状回復時のタイルカーペットの張り替え件数が増えることなどをもって、産業廃棄物処理事業、再生樹脂製造販売事業ともに収益の増加が見込まれている。再生樹脂製造販売事業に特有のものに関しては、再生樹脂ではないバージン樹脂に対して価格競争力を維持できることも成長の原動力になり得るだろう。単純化すれば、原油価格が高い方がバージン樹脂の価格が上昇し、相対的に、リファインバース社の再生樹脂の価格競争力が高まると考えられる。
現在、オリンピックを控えた東京はインフラ整備やビルなどの建て直しが進み、建設ラッシュの様相を呈しており、企業の新築オフィス物件への移転や拠点統廃合の動きが見られる。不動産の中古物件のリノベーションの需要も増えている。したがって、原状回復時のタイルカーペットの張り替え件数は増加傾向にある。原油価格も上昇してきた。事業環境は、リファインバース社にとって良いものとなっていくだろう。
現行、リファインバース社は首都圏中心の事業であるので、国内の拠点拡大や海外展開、および再生事業の対象物拡大が今後の成長ドライバーとして考えられよう。
<文/丹羽唯一朗>
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