「東京に油田を見つけた」!? 建設ラッシュの中、注目を集める「業務用カーペット再生事業」
2003年12月、リファインバース社は、産業廃棄物由来の再生樹脂の製造販売を本格的に事業化する目的で設立、2016年7月に東証マザーズに上場した。主要株主には、住友商事株式会社、住江織物株式会社も名を連ねている。同社ホームページには「東京に油田を見つけた企業」と記されている。“東京に油田”とは、原油から製造されたプラスチックを指すのであろう。タイルカーペットがまさに油田である。リファインバースの社名には、従来の物の流れを逆転させ(Inverse)、資源として精製する(Refine)という思いが込められているという。
リファインバースのビジネスモデルの特長は、産業廃棄物処理事業者でもあるのだから当然とはいえるが、オフィスビル等や他の産業廃棄物事業者からタイルカーペットを回収する際に、最終的にタイルカーペットメーカーに販売することになる再生樹脂の原料であるタイルカーペットを「お金を支払って」調達するのではなく、「お金を貰って」調達することであろう。つまり、再生樹脂の製造販売事業&産業廃棄物の処理事業という両輪があるがゆえに、原料(=産業廃棄物)調達時の「処理受託料」と、再生樹脂原料をメーカーに販売する際の「販売料」という、2つの収益を生み出すことが可能なのだ。
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