ランチ難民とはおさらば! 急成長する「デリバリー型社員食堂」。さらなる展開も

 スターフェスティバルは「シャショクル」に先立ち、2012年からインターネットやカタログから注文した人へ弁当・ケータリングを届ける「ごちクル」というデリバリーサービスを展開。会議弁当、研修、イベントやパーティでの利用が多く、現在47都道府県をサービス提供エリアに広げ、商品数は約8,000種を取りそろえる。「シャショクル」は、この既存サービスをベースに生まれた。同社は、これまで築いてきた「食のシーン」を活用し、シャショクル意外にも新たなサービスを生み出している

弁当提供に併せたPRサービス

「お弁当を通じて、企業様の販促品やサンプルなどをほかのご利用企業様へ配布する『ごちアド』というサービスを始めました。各企業の製品に合わせて、全国約6万の法人アカウントを対象に、サンプリングやプロモーションを行ないます」  通常のサンプリング配布では、特定の客層の反応を得るのは難しい。仮に街頭で不特定多数の人へサンプルを配布したとしても、狙ったターゲットに製品が届くとは限らないし、紙資料であればそもそも読んでもらえないこともある。 「サンプル広告をお弁当と一緒に配布すれば、食事中に目を通してもらえるほか、販売員が特定のターゲットにのみ配布することが可能です。有名ブランドとのコラボをはじめとしたキャンペーン展開にも役立ちます」  さらに2016年11月8日から12月31日まで、宮崎県綾町、Yahoo! JAPANとスターフェスティバルが共同開発した、地方創生を応援する企画弁当を数量限定で販売する。その名も「ふるさと納税応援弁当」(税込1250円)。宮崎県綾町産の食材を使用した弁当で、パッケージにあるQRコードからふるさと納税ポータルサイトへアクセスできるようになっている。農家や畜産家などの後継者育成のため、宮崎県綾町へのふるさと納税を促すことが目的だ。  既存サービス「ごちクル」の配送網を駆使し、「シャショクル」「ごちアド」といった企業・会社員のニーズを汲んだサービスを展開するスターフェスティバル。弁当のデリバリーに付加価値をつける試みは、発想次第で今後も新たな広がりを見せそうだ。 <取材・文/上原純(OfficeTi) 取材協力/シャショクル:http://shashokuru.com
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