結果、米国のユーザーの58%がクリントンの考え方を支持し、トランプの考え方を支持したユーザーはわずか42%だった。また、米国以外の15か国の集計結果では、ユーザーの80%がヒラリーの考え方を支持、トランプ支持はわずか20%にとどまった。
さらに、それぞれの政策に対する米国国内の意見を詳しく見ていこう。
まず、米国では、男性の半分以上(53%)は銃規制に反対する一方、女性の3分の2は銃規制を更に厳しくしてほしいと希望していた。また、男女ともに3分の1近くが地球温暖化は脅威ではないと考え、57%近くが不法移民にも市民権を与えたほうが良いと答えた。
また、アメリカの上位1%の富裕層に対する増税を希望するのは65%に上り、56%の人が大学の学費は無料であるべきだと答えた。いずれもヒラリーの民主党寄りの考え方が反映された結果だといえよう。
一方で、ユーザーの多数がトランプに投票すると答えた国も存在する。
それはなんと、ロシアだ。ユーザーの4分の3以上(76%)は、重要課題への対策に関してはヒラリーの考えに近かったものの、実際に投票する先については71%がトランプを選ぶと答えたのだ。
その一方で、メキシコでのヒラリー支持は93%を超えた。メキシコからの移民に対し、「国境に万里の長城を築くべきだ!」と発言しているトランプには、当然ながら不支持の声が圧倒的だった。ちなみに日本でも支持率80%獲得で、ヒラリーが圧勝した!
米国内外ともに「Tinder」ユーザーはクリントン候補を選んだが、実際の投票結果はどうなるのか。米国だけでなく、全世界に多大な影響を与える米大統領選挙、その結果はいよいよ11月8日に判明する。
*Swipe the Vote(「スワイプで投票」)実施国
米国、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、チリ、コロンビア、フランス、ドイツ、インド、日本、韓国、メキシコ、ロシア、スペイン、英国
【参照】
「
Swipe the Vote Results: The World is #WithHer–Except Russia」
<取材・文/HBO取材班>