インターネット規制緩和が進むベトナムで、中国最強チャットアプリが「ある用途」で大人気に
ベトナムがインターネット規制を年々緩和している背景には、中国との差別化や政府によるインターネット監視システムがある程度構築できたからだとホーチミン市在留邦人は話す。
「現在でもインターネット上へ政府批判をするとすぐに特定されて拘束されるほど監視はとても強力です。フェイスブックなどの全面解禁は、インターネットサイトを監視する体制が整ったことを意味しており、何か問題があれば当局によってすぐに削除や切断することができます」
また、反中国ムードが強いベトナムで中国アプリが利用されているのは不思議だと思い尋ねると、
「多くのベトナム人はWeChatを国産アプリと思っています」(同)
規制緩和したはいいが、ベトナム政府は、若年層のフェイスブック中毒を問題視しており、規制なり対策を打ってくる可能性があるという。そうするとデリヘルアプリ状態のWeChatもそう長くはないのかもしれない。
<取材・文・撮影/我妻伊都(Twitter ID:@ito_wagatsuma)
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