熊本地震で転倒した貯湯タンクの一例(写真/国民生活センター報告書より)
21日午後、鳥取県を震度6弱の地震が襲った。幸いなところ、今まで大きな被害報告はないが、しばらく余震が続くことが予想され、十分な警戒が必要な状況だ。
この地震に先立ち、今年4月にあった「平成28年熊本地震」(以下、熊本地震)では、給湯器の貯湯タンクが倒れたり、傾いたりして被害を受けたという相談が、4月14日以降10月3日までの間に82件、被災地域の消費生活センター及び国民生活センターに寄せられていたことがわかった。
国民生活センターによれば、給湯器の貯湯タンクの転倒によるトラブルは、東日本大震災の際も多くの相談が寄せられていたという。
さらに、給湯器の貯湯タンクの転倒に関して寄せられた相談の約8割が、設置工事の不備を問題としたものだったという。具体的には、アンカーボルトのサイズや個数、基礎部分への固定方法が、設置説明書の要件を満たしていないというものだ。