名将、アンチェロッティに学ぶ「静かに、穏やかに人心掌握する」方法
アンチェロッティにとって重要なのは、結果の良し悪しではない。それは自分たちの意思ではコントロールできないものだからだ。しかし、仕事に取り組む姿勢に甘えや緩みがあったとき、それを見過ごすことは許されないのだ。
ミスを犯したとか、思い描いた数字が上げられなかったとかで、いちいち怒っても仕方ない。確かに残念ではあるけれども、それは人生の中でしばしば起こり得る出来事に過ぎないのだから。失敗をしたとしても、取り組む姿勢そのものが真っ当であったのならば許されるべきである。それがアンチェロッティ流の思考法なのだ。
それでも組織が上手く機能せず、敗北を認めざるを得なくなったとき。そのとき、はじめてリーダーが矢面に立つのである。「自分の力を誇示するためにリーダーの立場を濫用するのは間違っている」と断言するアンチェロッティ。だからと言って、おめおめと引き下がるわけではない。静寂と穏和がもたらす彼の統率力は、映画『ゴッドファーザー』のヴィト・コルレオーネをモデルとしているのだから。
『Quiet Leadership: Winning Hearts, Minds and Matches』 名将、アンチェロッティ語る |
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