「極楽湯」と「大江戸温泉物語」。ホットに湧き上がる温泉関連ビジネス

温泉リートの登場

 温泉業界の「ホット」な話題としては、もう一つトピックスがある。8月31日に初めて温泉リートが上場したのである。「大江戸温泉リート投資法人」のことだ。 「大江戸温泉リート投資法人」は、温泉・温浴施設を投資対象とする。スポンサーの大江戸温泉物語グループは、温泉宿泊施設の再生事業を手掛け、全国で29物件を運営している(2016年7月時点)。  大江戸温泉物語グループが、2007年から全国の温泉・温浴関連施設の経営・活性化事業を展開する際の、日本初の温泉テーマパーク「大江戸温泉物語」で得たノウハウを活用するモデルを「大江戸モデル」として、シニア層やファミリー層をターゲットにチェーンオペレーションを導入している。  上場時のポートフォリオは、スポンサーが運営する29物件のうち9物件。大江戸温泉物語伊勢志摩、伊東ホテルニュー岡部、大江戸温泉物語あたみ、大江戸温泉物語土肥マリンホテル、大江戸温泉物語あわら、大江戸温泉物語かもしか荘、大江戸温泉物語伊香保、大江戸温泉物語君津の森、大江戸温泉物語レオマリゾートである。(参照:ポートフォリオマップ) 9物件の合計客室数は773室で、取得額は計268億円である。
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温泉リートの未来は?
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