ノーベル文学賞、村上春樹氏の受賞の現実味は?世界のブックメーカーを見てみた

 今月3日、東京工業大学名誉教授の大隅良典氏が、ノーベル医学生理学賞を受賞した。  この期間、とりわけ国内メディアで注目される人物といえば、ノーベル文学賞受賞が期待される村上春樹氏を置いて他にいないだろう。ハルキストと呼ばれる熱狂的な村上春樹ファンが、テレビカメラの前で受賞の瞬間を見逃すまいと固唾をのむ(そして、肩を落とす)光景が過去、何度もお茶の間に流れてきた。  ノーベル文学賞の発表は13日に行われるが、果たして村上氏が受賞する確率は実際、どの程度なのか?海外のさまざまなブックメーカー(賭け屋)の予想から、その現実味を探ってみた(倍率は10月4日付)。  まずはイギリス政府公認のブックメーカーのひとつである「ラドブロークス」。こちらでは村上氏は見事、受賞予想のトップに選ばれている。ちなみに2位にはシリア出身の詩人、アドニス。第3位にはアメリカ現代文学を代表する作家、フィリップ・ロスが選ばれている(参照)。  続いて、ヨーロッパ最大規模のブックメーカー「ユニベット」はどうだろうか。こちらでも村上春樹氏が倍率4.5倍で1位に選ばれている。しかも2位のアドニスが7.5倍と、3ポイント以上もリードしている。ちなみに3位にはケニアの国民的作家、グギ・ワ・ジオンゴが選ばれている(参照)。
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