独政府によるドイツ銀行救済への公的資金投入プランをすっぱ抜かれるも公式には否定

窮地に立たされるドイツ銀とメルケル首相

 しかし、問題はドイツ銀行が破綻すれば2008年に起きたリーマンショックを遥かに上回る金融危機が世界を席捲することになるということだ。破綻の可能性は依然存在している。実際に、ドイツ銀行の破綻が濃厚になった時に、ドイツ政府が救済に向かわないと考える専門家は殆どいないという。否が応でも政府が救済せねばならなくなるはずだ。何しろ、破綻すれば、多額の債務を抱えているギリシャなどにもその影響は波及する。リーマンショック以上の世界規模での金融危機に見舞われることになる。(参照『iProfesional』)  米国では大口の顧客が離れて行っているという。即ち、ドイツ銀行から資金が流出しているということだ。同行のヘッジファンド向け事業はおよそ800社の顧客を抱えていると言われているが、最近もヘッジファンドの10社がドイツ銀行に保有していたデリバティブ(金融派生商品)を他の金融機関に移したというニュースが金融界で走った。(参照・前出『iProfesional』)  また、QR Capital Management、Citade、l Luxor Capital、Millennium Managementなど大型のヘッジファンド会社がドイツ銀行から資金を引き出しているという。同行の資金不足への警戒感が強まっているという。顧客からの資金流出に応じられなくなれば他行と同様に倒産の道を歩むことになる。
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ドイツ財政に影を落とす要素
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