「長期化」「子供自身が選ぶ」激変するランドセル商戦

株式会社VONDSの鈴木悌遍氏

松屋銀座などの有名百貨店でオリジナルブランドを展開する株式会社VONDSの鈴木悌遍氏。https://vonds.jp/

 あいにくの台風の影響で大雨に見舞われたエリアもあったが、シルバーウィークに当たる今年の「敬老の日」、全国の百貨店やショッピングモールでは、お年寄りをはじめ、子や孫も含めた「3世代」すべてを取り込もうと、多くのイベントやセールが催された。 「本来なら『敬老の日』の主役はお年寄りですが、連休を利用してご実家に3世代が集まった機会に、お孫さんにランドセルをプレゼントされるお祖父さんお祖母さんもたくさんいらっしゃいましたよ。みなさんで売り場を訪れ、お孫さんとじっくりコミュニケーションを取りながら選ばれている光景をよく見かけました」  シンプルでありながらデザイン性の高い機能的なランドセルを数多く手掛け話題となっている、株式会社VONDS代表取締役の鈴木悌遍(ともとお)氏がこう話すように、ランドセル市場を取り巻く環境は大分様変わりしたようだ。 「ここ数年、『ランドセル商戦が前倒しされている』とさかんに報じられているとおり、私どもの会社にも、今年3月の時点で『再来年の春に向けて購入したいので、実際にランドセルを触れる場所を教えてほしい』といったお問い合わせもあるほど。今年のランドセル商戦はこれまででもっとも早く、GW前から始まってお盆休みに一度ピークを迎え、『敬老の日』、そして今月には『孫の日』(10月第3日曜日)も控えています。クリスマスセールはもちろん、年末年始にかけては3世代が一堂に会す機会も増えますし、そういった意味では“前倒し”というよりも“長期化”してきた……と言えるかもしれませんね」(株式会社VONDSの鈴木悌遍氏)
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孫のためにかける「年間支出額」は平均24万6000円
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